「多文化共生の実験室——大阪から考える」出版記念シンポジウム
大阪の教育、子ども・若者支援から「多文化共生」を考える
大阪は、古くから在日コリアン・台湾・中国出身者が多く暮らし、「多文化共生」という言葉が用いられる前から、民族的マイノリティの権利保障にかかわる草の根の実践や教育現場・自治体レベルでの政策的取り組みが行われてきた。そうした歴史的な営みは、1980年代以降に来日した移民や外国ルーツの子どもたちのサポートにも引き継がれ、大阪における外国ルーツの子ども達の高校進学率の高さ、母語/母文化を重視する公教育へと結実してきた。こうした特徴的な教育実践を支えてきた大阪の「多文化共生」のアイデアとは何か。
「多文化共生」の実践が各地で展開され、その内容が多様化する一方で、「多文化共生」が何を目指すものかわかりにくくなっている側面もある。そこで本シンポジウムでは、大阪の教育、子ども・若者支援における「多文化共生」の実践について報告するとともに、それを通して「多文化共生」の理念を改めて検討したい。
ご関心のある方はどなたでもご参加できます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
日時 2022年3月27日(日)14:00-16:30
オンライン https://bit.ly/3LvEoaG (申込不要)
内容
1. 基調報告:大阪の教育と「多文化共生」 志水宏吉(大阪大学)
2. パネルディスカッション:大阪の「多文化共生」の歴史と現在
安岡健一(大阪大学)
ラボルテ雅樹(とよなか国際交流協会・ユニオンぼちぼち)
原めぐみ(和歌山工業高等専門学校・Minamiこども教室)
志水宏吉
ファシリテーター 榎井縁(大阪大学)
3. まとめ 多文化共生の大阪モデルとは 髙谷幸(東京大学)
質疑応答
司会 稲葉奈々子(上智大学)
主催:実践と政策のダイナミクスによる多文化共生研究会
お問い合わせ:髙谷幸(東京大学) tkysachi@l.u-tokyo.ac.jp
*本事業は、JSPS「課題設定による先導的人文学・社会化学研究推進事業 実社会対応プログラム」の研究成果によるものです。
*本シンポジウムは、髙谷幸編『多文化共生の実験室——大阪から考える』(青弓社,2022年3月発売予定)出版記念シンポジウムです。書籍の詳細は下記をご覧ください。
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