なぜ街路樹を伐るの? 〜はじめての陳情〜その2

陳情後の流れ 人物団体紹介

前回からの続きで、大阪市の街路樹撤去を考える会(仮)さんが陳情を出した時のお話しです。今回は、1通の陳情を最大限に活かす重要なポイントについて書かれています。

その1 はこちらからお読みいただけます。https://osakacommons.com/tree1/

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なぜ街路樹を伐るの? 〜はじめての陳情〜その2

陳情を出してみた

陳情という仕組みを最初に教えてくれたのは、地元の元市議の方でした。

大阪市民であれば、市政への意見・要望を誰でも出すことができます。

陳情書を市議会事務局に提出(直接または郵送)し、受理されると、内容ごとに担当の委員会に振り分けられます。私たちが出した陳情は「街路樹・公園樹」に関することなので「建設港湾委員会」に付託され、委員会で審査されます。

委員会では、各陳情に対して、まず大阪市の担当局長による見解が表明され、市側の姿勢を確認できます。この見解に対して議員(委員)は「質疑」をすることができ、行政側と議論を交わすことができるのです。

 

陳情後の流れ

図4 :陳情を出したあとの流れ

この「質疑」がとても重要です。議員の突っ込み次第では、今まで出てこなかった情報が出てきたり、有用な答弁を引き出すきっかけになったりと、陳情での問題提起がよい方向に発展していくこともあり得ます。

このような「良質な質疑」をしてもらうために、私たちは次のようなことをおこないました。

建設港湾委員会所属の議員などに、「この度このような陳情を出したので、ぜひ委員会での質疑をお願いします。もしよければ資料のご提示やレクチャーにもうかがいます」というような内容をメールや文書で送ったり、議員事務所に電話したりしました。

実際に議員と会って細かな説明をできたケースもあったので、このような活動は大切だと実感しています。もっとも、市議会の前は議員も忙しくしていることが多いようなので、連絡のタイミングはできるだけ早い段階がいいと思います。

委員会では、陳情に対する採決が取られ、各派の態度表明がおこなわれます(「採択」「不採択」「引き続き審査」のいずれかが、多数決で決まります。採択されれば、大阪市議会議長から担当部局に宛てて、陳情内容について善処されたいという文書が送られるとのこと)。

陳情が「採択」されることが一番良いことだと思いますが、私たちの結果は、採択でも不採択でもない「引き続き審査」。これは事実上の棚上げ状態でもあり、もっと議論を深めてほしいという思いが強く残りました。

その3へ続く

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