【先駆者に学ぶ】おおさかコモンズが、市民自治でもっとも大切にしたいこと。

セワニンズ

おおさかコモンズのコンセプトは、市民発・提案するまちづくりです。具体的な市民自治のヒントになると聞いて『市民自治 みんなの意思で行政を動かし 自らの手で地域をつくる』(福嶋浩彦さん著)という本を手に取りました。

『市民自治 みんなの意思で行政を動かし 自らの手で地域をつくる』を読んで

著者は、千葉県我孫子市の市長を12年間務めた方です。中でも印象に残った言葉を2つ挙げます。

【1】”自治の土台は直接民主主義にあると考えます。”

…そもそも、国政と自治体は違うもの。この本によると、選挙で議員を選ぶところまでは同じでも、自治体では首長、議会とともに市民が直接関わっていく仕組みだということです。市民自治って、本来からして特別なことではないんですよね。

【2】”自治の力とは、一言で言うと、違う意見や利害を持つ市民同士がきちんと対話をして、自分たちで合意をつくり出す力だと思います。”

…市民の声がたくさん上がってくると、反対意見と対立的になるけれど、そこを避けずに、議論したり取りまとめることこそが市民自治の醍醐味だということ。最終的に、勝ち負けではなくて、互いにある程度は納得できる合意を作れるかどうかが大切なんですね。

もちろん、大阪市と我孫子市では人口の規模など条件がずいぶん違うので、そのまま出来ないこともあるとは思います。

大阪府大阪市 269万人
千葉県我孫子市 13万人

それでも、市民の声を議論し、町全体のことを皆で考え合意を作り、それが行政に反映されるようになれば、もっと風通しの良い自治体運営につながるはずです。

本では成功事例や市民参加の事例が挙げられており、「新たな試み」と言われるような政策が生まれる土壌がよく分かりました。

我孫子市の市民自治、その後

ちなみに最近の我孫子市はどうかなぁとSNS等を見たところ(この本は2014年発行)、利根川水系の古利根沼、手賀沼は野鳥など多くの動植物の生息地で、今も市民の手によって自然環境が保護されている様子が見られました。貴重な自然環境の古利根沼は、著者が市長だった当時に開発されることのないよう、寄付や市民債の発行、借り入れなどで資金を工面して買い取りしたそうです。

都内への通勤圏で自然豊かなので、子育て世代にも人気の移住エリアだということです。守られた自然環境が今も町の魅力につながっています。

おおさかコモンズでも、「立候補者と市民との約束ごと」として、地域づくりの理念や方向性を示していきたいです。

3月のおおさかコモンズ学習会

3月のおおさかコモンズ学習会では、吹田市会議員の五十川さん、大阪市会議員の武さんから直接お話しを聞きます。吹田市だからできること、大阪市だからできることを、それぞれお聞きできればと思います。『市民自治』の内容ともクロスするところが多そうです。

会場とオンラインでの参加ができますので、2022年3月27日(日)の学習会にもどうぞご参加ください。

3/27学習会の申し込みはこちらから

2/27学習会の申し込みはこちらから

yasumin

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